ゲームクリエイターのゲームレビュー

気になったゲームのレビューします

LIGHTNING RETURNS™: FINAL FANTASY® XIII

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FF13のスピンオフ的な作品の紹介です。

超高速なリアルタイムコマンドバトル

このゲームは戦闘が非常に魅力的で、上手くなるにつれ非常に気持ちよく攻撃を続けられるシステムでした。

アクションのようなコマンドバトル

基本的には4つのコマンド(攻撃/魔法/防御など)をゲージを消費しながら使用して戦闘を行います。見た目はモンスターハンターのようなシステムに見えるのですが、プレイするとコマンドバトルに近いように感じました。移動自体は出来るのですが、常に敵にフォーカスをしています。また間合いの概念が希薄で、離れた場所にいても近接コマンドの発動と同時に距離が自動的に詰められようになっています。これはプレイヤーと敵で同様です。

そこで重要になってくるのが、お互いがどのタイミングどのコマンドを使用するかということです。敵の状況を見極めて、攻撃後の隙に有効なのは攻撃か魔法か、攻撃モーションに入ったらどのタイミングでガードをするのか。…という判断をリアルタイムに繰り返すゲーム性になっています。

3種類のスタイルを切り替えながら戦う

また、上記に加えスタイルという概念があります。これは武器やコマンドのプリセットのようなもので、他のゲームだと異なるパーティキャラクターに当たる概念です。HPや状態異常を除くほぼすべての戦闘パラメータがスタイル毎に独立しています。これはコマンドゲージでも同様で、これにより現在のスタイルのゲージを使い切ったら他のスタイルに切り替えて戦闘をすることになります。現在使用しているもの以外のスタイルでは回復速度が早くなるように設定されており、バランス良く切り替えることが推奨されます。

説明すると煩雑なようですが、切り替えは高速に行われ、攻撃中に切り替えても動作は継続されるため、切り替えること自体が非常に気持ちのいいように作られています。また、スタイルによって個性が出てくるので、戦闘中は3つのスタイルの特性とゲージ状況を常に把握する必要があり、慣れてくると絶え間なく攻撃を続けられて楽しいです。

美麗なグラフィックで魅せる独特な物語

FFシリーズの大きな魅力であるグラフィックははやり素晴らしく、ムービーシーンでは常にトレーラーを見ているような感覚になります。FF13は未プレイですが前作の登場人物が敵として登場するストーリーも面白く、重厚なビジュアルと相まって引き込まれました。登場人物たちの描き方も非常に丁寧で、前作をプレイしてみたいという気持ちにもなりました。

また、オープンワールドのような自由度の高いシステムに加え、ゲーム全体の制限時間(世界の余命)という概念があります。これによってクエストの取捨選択が必要になってくるので、主要人物を倒しにいくことさえもある程度自発的な選択が求められます。自分の意思がキャラクターに反映されて物語が進むため、感情移入がしやすいようになっています。

最後に

FFシリーズはあまりプレイしたことがなかったのですが、(恐らく)FFの魅力がたくさん詰まった良い作品だと感じました。おすすめです。

www.square-enix.co.jp

LIGHTNING RETURNS™: FINAL FANTASY® XIII on Steam

Swing Copters

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Flappy Birdの作者の開発した縦スクロールのアクションゲームです。

両方向版Flappy Bird

Flappy Birdは

  1. 放置で落下
  2. タップでジャンプ

という二つのルールにしたがって進んでいくゲームです。

対してこのゲームは

  1. 放置で落下
  2. タップで落下方向転換

といったルールに則っているゲームになります。

Flappy Birdは落下速度が非常に早いためにタイミングが非常にシビアなゲームでしたが、このゲームは落下要素が2倍になっているため、よりシビアなゲーム性となっています。

Flappy Birdのコピーゲームが大量にストアにリリースされていた時期がありましたが、ワンアイデアでしっかりと差別化されたゲームになるのが面白いと思いました。

余談

リリース後に難易度が下方修正されているようです。それでもこの難易度…。

参考:スマホ史上最高の鬼畜ゲーム『Swing Copters』が5日でゆとり仕様に… [ファミ通App]

Swing Copters

Swing Copters

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もやしびとDX & もやししゃちょー

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(左が「もやしびとDX」、右が「もやししゃちょー」)

シュールな「もやし」を抜いて集める、もやし育成ゲームです。 Youtuberのはじめしゃちょーをモチーフにしたもやししゃちょーも併せてレビューします。

もやし回収ときりふきの気持ちよさ

まず、非常に触り心地がよいアプリだと思いました。もやしを抜くにはもやしを指で上になぞる動作をするのですが、それに合わせてもやしが抜けるアニメーションと小気味いい効果音が再生されます。また、もやしの成長促進に影響する「しめりけ」という要素があるのですが、そのしめりけを上げるための「きりふき」もすごいです。反応がよくて、タッチした瞬間に一瞬で霧が画面に広がり、水滴となって土に落ちていきます。きりふきは連続してタップすることもできるので、ひたすら連打したくなる気持ちよさがあります。しめりけが最大になるまでおそらく50回くらいタップする必要があるので、作り手としても連打を誘導しているのだと思います。この一見非常に面倒な回数の作業を、しっかりとユーザーの快感につなげているのが本当にすごいです。

広告表示のこだわり

このゲームはフェーズに応じてステージが変化するのですが、それぞれのステージに応じて背景に溶け込むような表示の仕方をしていました。強いこだわりを感じたのは、広告の初回表示や切り替えの際の演出です。例えば窓が開いて広告が表示される例をあげると窓の開閉に合わせて広告がマスキングされています。エンジニア視点なのですが、広告は一般に配信会社のsdkなどを用いて画面に重畳表示をするため、その場合このような演出は困難です。そのため何かしら独自の実装をしていると思うのですが、その細かな要素にそれだけの労力をかけていることが伺えました。

一点、ポップアップ広告が鬱陶しく感じました。フッター広告、上部バナー広告、報酬型動画広告(もやししゃちょーのみ)に加えて必要なのかと、ポップアップ広告による鬱陶しさからそう意識がいってしまいました。

Yortuberモチーフ版「もやししゃちょー」

「もやし」とあだ名がつけられることもあるはじめしゃちょーとのコラボ企画で、配信元はUUUMとなっています。基本的にシステムはほぼ同じですが、いくつかマイナーチェンジがありました。ファンゲームとしての側面がつよいので、例えばストーリーパートの会話がリプレイできるようになっており、きちんとテーマに合わせた最適化がされていると感じました。

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もやししゃちょー

もやししゃちょー

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Smurfs Epic Run

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UBISOFTが出している、スマーフをモチーフにしたランゲームです。

スマーフ好きのためのファンゲーム

ゲームの目的は、スマーフを操作して仲間のスマーフを助け出すことです。

ぬるぬるアニメーションするスマーフを操作でき、様々な能力のスマーフを使ってギミックに対処していくといった、ファン的には楽しいゲームになっていると思います。

他のスマーフゲームとの比較

ただ、ファンゲームとして考えると、ランゲームとの親和性はあまり高くないと思います。スマーフの魅力は可愛らしさだと思うので、スマーフを操作するアクションゲームよりは、じっくりと可愛い様を見るようなゲームの方が恐らく適しています。今はStoreから消えているようですが、Smarfs villageという街づくりゲームの方がファンのニーズを捉えているように感じました。

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シャドウバース

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Cygamesの新作カードゲームです。

日本的ダークファンタジーなハースストーン

システムとしては大部分が有名なハースストーンと非常によく似ています。デッキのベースとなるキャラクターたちにはそれぞれストーリーがあり、グラフィックと相まって重要な世界観を感じられました。

インターフェースと細部の作り込み

サービス開始直後、垢ガチャなど致命的な不具合はありましたが、全体を通して非常に完成度が高いです。スマートフォンの戦略ゲームではテンポが悪くなってしまいがちですが、演出中でも操作ができたりするのでストレスなくできました。ゲーム自体はカードゲームなのである程度複雑なのですが、操作は直感的に理解できるよう考えられていると感じました。また、ゲーム中の背景はタップする箇所によってフィードバッグが違うなど、細部まで気持ちがいいように作り込まれていると感じました。

アプリ外でのコンテンツ展開

ニコニコ動画にアカウント不要で生放送できる機能であったり、eスポーツの大会が決まっていたりと、多様面での展開を考えているようなので、今後が楽しみですね。

シャドウバース (Shadowverse)

シャドウバース (Shadowverse)

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